M子の乙女ゲーム備忘録

乙女ゲーム備忘録です

『カヌチ 黒き翼の章』発売10周年おめでとうございます!

本日2019年4月23日は『カヌチ 黒き翼の章』の発売から10年です!

10周年おめでとうございます!

 

愛し合うだけが、すべてではない*1

 

 

 

※下の方にエンディングのネタバレがあるので未プレイの方はご注意ください。

 

 

 

近年では『薄桜鬼 真改』という例がありますが、

当時としては異例すぎる前後編という二部作として制作された『カヌチ』シリーズ。

壮大な世界観を舞台に、鍛冶師の主人公・アキと、数千年の時を経て復活した戦女神のカヤナの運命を描いた物語。*2

二部作というだけでなく、当時としてはまずなかったW主人公。

しかし、最初にどちらか主人公を選ぶことはできないという仕様で、これが結果的に混乱を招きました。

 

2008年に前編である「白き翼の章」が発売されましたが、

これが多くの乙女ゲーマーに衝撃の地雷との出会いを与えました。*3

そして2009年に発売された後編であり「黒き翼の章」から10年。

Twitterでも予想以上にカヌチ10周年を祝う声や懐かしむ皆さんのツイートが溢れていて、感無量です。

本当に、あれから10年経ったんですね。

 

地雷様と呼ばれるメインヒーローのほかに、普通に地雷な攻略キャラたち。

2人いる主人公の1人は感情移入しにくいキャラで、もはや主人公が地雷。

というのも当初は主人公・アキが攻略キャラ何人か、主人公・カヤナが攻略キャラ何人かを攻略できるということだったようで(それは発売前もゲーム内でも名言はされていなかった)、何も知らないユーザーは阿鼻叫喚。

序盤でアキフラグが経っていたメインヒーロー・クラトが、途中から明らかにもう1人の主人公・カヤナを好きになるという展開に、ダメージを受けた方が続出しました。

 

「白」であまりに批判を受けたせいか、後編の「黒」ではアキをメインの恋愛に変更されるという事態に。

しかし、「白」でかなり評判の良かった人気キャラで、「黒」ではメイン攻略キャラとなるアクトの声優が、明らかに大人の事情で変更。*4

実際に私もアクトが好きだったので、「緑川光」という文字をキャスト発表で見たときは壮大な誤植かと思いました。

 

しかし、いろいろありましたが、この作品には言葉では言い表せない深い魅力があったのも事実です。

この『カヌチ』という壮大な世界観と、強烈なキャラクターたち、想像もできないようなストーリー展開には、例え地雷展開があろうと引き込まれる方も……少なくとも私は狂ったように引き込まれた。

後編の「黒」は「白」以上に好きでしたし、黒の攻略キャラクターの1人・サナトはすごく萌えて泣いて、アクトルートも最初から最後まで泣きました。

というかほぼ『カヌチ』は泣く展開が多いんです。

 

 

 

 

 

ハッピーエンドでほぼ攻略キャラは死にますから。

主人公も死んだりします。

 

高木Dはもっと人の命を大切にして!!!!

と思うくらい死にました。

 

100時間近くプレイしてこの展開はないだろう!!!

と当時の私もエンドロールを見ながら泣いていたのですが、

おまけシナリオで生き返りました。

一部生き返ってない人もいましたけど。

落として上げる展開だったせいか、なんか結局地雷だった人もすべて許したんじゃないでしょうか。

 

 そんな波乱万丈な――いや、リアルタイムで何があるかわからない【劇場型乙女ゲーム】だった『カヌチ』です。

 

これまでたくさんの乙女ゲームをやってきましたが、

一番好きな乙女ゲームは今でも『カヌチ』です。

今記憶を失くしてプレイしても好きだという自信はありますが、

総プレイ時間100時間越えは確実な壮大すぎる乙女ゲームを今できる気がしない……。

 

あの壮大な世界と衝撃と感動と萌えと地雷と怒りと悲しみ……でも最後は感動もあった!? 『カヌチ』。

私的乙女ゲームランキング動画などでも何度か『カヌチ』について触れてきましたが、私の紹介動画をきっかけにプレイされた方もたくさんいらっしゃるようです。

ありがたいことに、やらなくてよかったと言われることはほぼないですね。

それどころか「かけがえのない作品になりました」と言ってもらえることが多かったです。

でも私はこの先も『カヌチ』をプレイしたいという方を見たら、全力で止めると思います。

もっと時間を大切にしよう!?

 

高木Dの代表作『華ヤカ』シリーズが大ヒットしてくれたおかげなのか真実はわかりませんが、PSP移植も発売され、後日談という追加要素も加わり、これ以上ない形でフィナーレを迎えた『カヌチ』シリーズ。

作品自体にはもう思い残すことは何一つありません。

 

でも、そんな私に最近新たなる野望ができました。『カヌチ』に対して欲が芽生えたんです。それは……!

 

 

 

 

『カヌチ』シリーズアクリルスタンド化計画!!

 

ステラワースさんで実施されている「オトメイト作品アクリルスタンド化計画」企画に、ぜひ『カヌチ』も入れてほしい!

『カヌチ』のアクリルスタンドが欲しいです!!!!!

 

 

ステラワースさん、ダメですか!!!???

『カヌチ』はこれまでオトメイトパーティーにも出ましたし、ビジュアルファンブックも出ましたし、グッズもステッカー、クリアファイルとそこそこ出まして、さらに移植もありましたし結構優遇されていたとは思うんですよ?

 

でも新しいグッズが欲しい!!!!!

『デスコネ』や『マスケティア』『華ヤカ』がアクリルスタンド化されているのを見て、本当このラインナップに『カヌチ』入らないかなともう欲深くてすみませんが、本当に欲しい。

『カヌチ』キャラクター並べて遊びたいです!

この計画でタイトル追加されるたびに……『カヌチ』来ないかなと思います。

でもこの計画を知った時、『カヌチ』のことが頭から離れなくなったので、

私も今だに『カヌチ』が大好きなんだと改めて思いました(笑)

 

 というわけで(?)オチが特にないんですが、

10周年の『カヌチ』をこれからもよろしくお願いします!!!

*1:『カヌチ』シリーズのキャッチコピー。多分何となくノリで付けたのではないかと思うほど、その意味はよくわからない。

*2:オトメイトより発売されたPS2のソフト。制作はヴァンテアンシステムズで、ディレクター、シナリオは『華ヤカ』シリーズでおなじみの高木亜由美氏

*3:「地雷」とは自分の好まない展開のこと。内容は人それぞれですが、特にこの作品には「好まない展開」と多くの乙女ゲーマーが感じる展開があった

*4:「黒」からは木内秀信氏から緑川光に変更。のちに発売されたPSP版では「白」も緑川光氏で録り直された。